例文
- 先生に対して失礼なことばを使わないでください。
- 母はいつも弟に対して甘すぎる。
- 私は今の会社に対して何の不満もありません。
- 首相は記者の質問に対して何も答えなかった。
- 市民は消費税増税に対して抗議した。
接続
N + に対して
意味
AはBに対してC
AはBにCする
解説


Bには人やこと、Cには動作や態度がきます。
A(人)のBに向かう動作や態度(C)を言うときに使います。
ポイント
①「〜に対して」は「〜に」と交換できる場合が多いです。(「〜に」vs「〜に対して」)
○ 先生に対して失礼なことばを使わないでください。
○ 先生に失礼なことばを使わないでください。
②「〜をV」の形になる動詞では使えません。
○ タロウはハナコを愛している。
× タロウはハナコに対して愛している。
③「〜にV」の形になる動詞でも、相手に直接触るという意味の動詞には使えません。
○ タロウはハナコの髪に触れた。
× タロウはハナコの髪に対して触れた。
「AはBに対しC」「AのBに対するC」「AのBに対してのC」の形もあります。
「AはBに対しC」
例文6.ご迷惑をおかけした皆様に対し、深くお詫び申し上げます。
「〜に対して」よりも硬い場面で使います。
「AのBに対するC」「AのBに対してのC」
例文7.コンビニでアルバイトしているサラさんのお客さん{に対する/に対しての}サービスは素晴らしかった。
例文8.最近の若者は政治{に対する/に対しての}関心が弱くなった。
「〜に対する」「〜に対しての」は同じように使えます。どちらもCには名詞が接続します。
意味が似ている文法
「〜にとって」
「〜について」
「〜に関して」



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