
「〜に対して」は「〜に」と交換できる場合が多いよ。
いつでも交換できるのか、見てみよう!
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まず、「〜に対して」はどんなときに使うの?
AはBに対してC
Bには人やこと、Cには動作や態度がきます。
A(人)のBに向かう動作や態度(C)を言うときに使います。
①「〜に対して」は「〜に」と交換できる場合が多いです。
⭕️ 先生に対して失礼なことばを使わないでください。
⭕️ 先生に失礼なことばを使わないでください。
②「〜をV」の形になる動詞では使えません。
⭕️ タロウはハナコを愛している。
❌ タロウはハナコに対して愛している。
③「〜にV」の形になる動詞でも、相手に直接触る動詞には使えません。
⭕️ タロウはハナコの髪に触れた。
❌ タロウはハナコの髪に対して触れた。

ポイント①と③について、詳しく見ていくよ。
- 母はいつも弟{ ⭕️に対して / ⭕️に }甘すぎる。
- 私は今の会社{ ⭕️に対して / ⭕️に }何の不満もありません。
- 首相は記者の質問{ ⭕️に対して / ⭕️に }何も答えなかった。
- 市民は消費税増税{ ⭕️に対して / ⭕️に }抗議した。
「甘い」「不満がある」「答える」「抗議する」などのように動作・態度の相手が必ず必要な動詞は「〜に対して」「〜に」どちらも使えます。

次のような「〜に」は、「〜に対して」と交換することができないよ。
5.妹は母{ ❌に対して / ⭕️に }甘えてばかりいる。
6.部長は会議{ ❌に対して / ⭕️に }出席しています。
7.私は週末のボランティア活動{ ❌に対して / ⭕️に }参加します。
8.教科書を忘れたので、友達{ ❌に対して / ⭕️に }本を借りた。
動作・態度の相手が必ず必要な動詞でも、その人に直接「接する」、会議などに実際に「行く」ような動詞と一緒に「〜に対して」は使えません。また、「貸す・借りる」「あげる・もらう」などの動詞ともあまり使わないようです。
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「〜に対して」と「〜に」の違いは何?
⭕️ 彼は女性に対して優しい。
⭕️ 彼は女性に優しい。
「〜に対して」を使うと、より「女性」を強調(「優しくする相手」を焦点)にしているように感じます。

「〜に対して」は、「〜に」と同じように使えるけど
①動作・態度が相手に接しない場合
②動作・態度の相手を強調したい場合
の2点が「〜に対して」のポイントだと考えよう!

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