
「どんな人か」を表す接尾辞(-者、-家、-師、-員、-士、-手、-官)は
けっこう色々あるよ。
どうやって使い分けるのか、見てみよう〜
ことばの例
| –者 | 作者、記者、研究者、科学者、指揮者、編集者、技術者、関係者 |
| –家 | 作家、画家、小説家、音楽家、政治家、建築家、写真家、落語家、専門家、評論家、 勉強家、努力家、読書家、愛妻家、愛煙家 |
| –師 | 教師、講師、牧師、医師、漁師、調理師、看護師、助産師、薬剤師、美容師、詐欺師 |
| –員 | 教員、駅員、議員、店員、部員、銀行員、警備員、公務員、会社員、学芸員、従業員 |
| –士 | 弁護士、介護士、保育士、会計士、建築士、消防士、自動車整備士、宇宙飛行士 |
| –手 | 運転手、歌手、騎手、投手、選手 |
| –官 | 警察官、裁判官、外交官、試験官、面接官 |
解説
-者
作者、記者、研究者、科学者、指揮者、編集者、技術者、関係者
意味:①〜する人、②〜を持っている人
-家
作家、画家、小説家、音楽家、政治家、建築家、写真家、落語家、専門家、評論家、勉強家、努力家、読書家、愛妻家、愛煙家
意味:①〜を専門(職業)にする人、②よく〜する人

趣味で絵を描いたり、小説を書いたりする人もいるよね。①の人も好きなことを専門(職業)にしたって感じだね。「-家」は①も②も「好きでよく〜する人」というイメージだね。
-師
教師、講師、牧師、医師、調理師、看護師、助産師、薬剤師、漁師、美容師、詐欺師
意味:①教え導く人、②病院に関係のある職業、③専門的な技術を持っている人
-員
教員、駅員、議員、店員、部員、銀行員、警備員、公務員、会社員、学芸員、従業員
意味:ある役目や仕事をする人

何かに所属しているメンバーの一人というイメージ!
-士
弁護士、介護士、保育士、会計士、建築士、消防士、自動車整備士、宇宙飛行士、電車運転士
意味:〜の資格を持っている人(国家資格が多い)

「建築家」「建築士」のように、「-家」「-士」どちらのことばもある場合もあるよ。「建築士」だと、国家資格というイメージが強くなるね。
-手
運転手、歌手、騎手、投手、選手
意味:〜の役割・立場の人

「聞き手」「話し手」「売り手」「買い手」のように、「ある立場」を表すことばもたくさんあるね。
歌手を「歌い手」、演奏する人を「弾き手」とも言うから、「ある役割・立場を持った人」というイメージだね。
-官
警察官、裁判官、外交官、試験官、面接官
意味:①国の仕事をする職業、②試験を監督する人
さいごに
ここまで見てきたことばには職業名として使えるもの・使えないものがあるので、日本語学習者に教えるときはしっかり分類したいですね。また、「-師」や「-士」は慣用的に使われている場合も多いので、はっきりと使い分けの説明ができない場合もあります。



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